【前向きに検討しよう】男性育児休業のしくみと取得までの行動

子育て

こんにちは、たくぞう(@taku_kosodateda)です。

このブログでは、「お金と家庭にゆとりを」をテーマに、経験談とお役立ち情報を発信しています。

今回は、育児休業についてざっくり解説します

パパさんは育休取得を検討していますか?

僕は1人目の時は育休を取得していませんが、2人目が産まれるにあたり、育休取得について家族、会社共にOKを貰っています

まだパパの育休取得は少数派です。制度が分からない、周りに取得者がいなくて不安、という方も多いはずです。

・男性育休は取ったほうが良いの?

・育休中のお金は?仕事は?

・育休を取るには何をしたら良い?

そんな悩みを持つ方のために、ざっくり男性育休のしくみと、僕の事例や考え方をまとめました。

まずは育休の全体感を捉え、前向きに検討してみてください。興味を持ったら詳細を調べてみましょう。

【根本】育休の目的はママのサポート

ここがすごく大切です。ここがブレると間違った育休取得になりかねません。

育休取得の目的は妻の心身のサポートです

色々調べる過程で、つい「ミルクの与え方」「おむつの替え方」「家事のやり方」といったノウハウが気になりますが、あくまでやることは奥さんのサポートです

やってはいけないコト
  • 育休の目的を理解していない
  • 育児家事を覚えることが目的になる
  • 仕事を休むことが目的になる

ここを間違えると、育児家事マスターになることが目的になってしまい、妻の心身に気遣うことが忘れ去られる恐れがありますので注意しましょう。

【ざっくり説明】パパの育休の制度とは

パパの育児休業について、ざっくり説明します!※男性育休の内容です

取得期間
  • 子供の出産予定日から取得可能
  • 子供が1歳になるまで取得可能(条件によって若干差あり)
  • 産後8週間以内の間に一度取得しておくと、2回目の取得が可能(育休▶仕事▶育休ができる)※2022年10月から法改正でさらに良くなる
お金
  • 会社からの給料は無くなる(休業なので)
  • 育児休業給付金がもらえる(会社月給の50%〜67%。収入や取得期間によって上限あり)
  • 社会保険料が不要になるので支出が減る。結果「収入-支出」は会社月給のざっくり8割(給付金の上限による)
  • 給付金の振込は産後2〜3ヶ月後から(手続きによっては早められることもある)

【現状】ママは大変。でも育休取得するパパは少ない

ざっくり理解できたところで、現実に向き合います。

出産後のママはとても大変
  • 全治1ヶ月〜3ヶ月と例えられる身体の状態
  • ホルモンバランスの乱れで精神的に不安定
  • 「命を預かる」プレッシャーが常にある

具体的にママがどんなことに困ったのか、皆さんが自分の体験談を教えてくれました。参考にしてみてください。

男性の育休取得者は少ない
  • 2020年度の男性の育児休業取得者は12.65%(厚生労働省発表)
  • これでも前年の7.48%から大きく上昇
  • 女性は81.6%

パパが育休取得をしていない87.5%の家庭は、親族や自治体のサポートを受けているのかもしれませんし、ママのワンオペかもしれません。

【問題点】なぜパパは育休を取得しいていないの?

パパが育休を取得する上での一般的な壁について説明します。重要度は人それぞれですので、自分のケースに当てはめて考えてみてください。

パパ育休の壁
  • 収入の問題
  • 職場環境の問題
  • 家庭(パパ自信)の問題

収入の問題

家計のために収入は減らせない、というケース。

育児休業給付金によって、取得から半年までは月給の67%(ただし上限30万円)が貰えます(半年以降は50%)。また、休業中は社会保険料が無くなるので支出が減ります。よって、半年までは元の月給の80%くらいが手取りになるイメージです。

ただし、給付額算出にボーナス額は加味されません。また、休業期間分、次の会社のボーナスが減額されることが想定されます(会社によって異なると思いますが、1ヶ月休業するとボーナスは5/6になるイメージです)

これを考えた時、金銭面の都合で取得をあきらめる人はいると思います。

職場環境の問題

会社に属する以上、職場環境の影響は受けます。

会社、上司の理解が得られない

人がいない、他の人の迷惑が掛かる、自分にしか出来ない仕事がある

今後の昇給に影響が出そう

年代が上の方ほど、終身雇用、会社に忠誠、男は仕事という意識が強い(と勝手に思っている)ので、経営層や上司の年齢によってこの辺のハードルは変わってきそうです。

自分がいなくなることで誰かが困るのではないか。自分が今後会社で不利な扱いを受けるのではないか。このような不安要素も出てくるでしょう。

育休に対して前向きな反応をするかは、職場によって差があります。恐らく大きいハードルになります

家庭(パパ自信)の問題

家事ができない

育児がわからない

自分が家にいても役に立たない

パパ自分から育児への関わりを避けてしまうケースです。

しかし、パパの育児参加は必ずママの助けになります。ぜひ前向きに捉えてください。

新入社員がいきなり仕事ができないのと同じです。パパも育児家事をやりながら覚えていきましょう。

パパが育児家事ができると
  • 家庭の形に柔軟性が出る
  • 子どもの成長と共に変化する家事負担に対応可能
  • 共働きになっても分担がスムーズ
パパが育児家事ができないと
  • ママが育児家事の家庭ルールを作る
  • ママとパパのスキルが乖離する
  • 手伝ってもダメ出しされる

家庭の愚痴で、「家事を手伝ったのに妻に怒られた」や、「旦那の家事は気が利いてない」ということを聞いたことはありませんか?

当たり前ですよね。ルールを作ったママと素人パパが一緒の基準の訳がないです

こうならないためにも、育休の取得有無に関わらず、家庭を作る上で育児家事は一緒にやっていきましょう

【対応】具体的にどう考えて行動したか

実際にたくぞうが育休取得までに取り組んだことを説明します

収入への対応

収入面は何よりお金の確保です。

収入への対応
  • 貯金残高の確保(3ヶ月分の生活費)
  • 家計の把握
  • “金銭より家庭”の意思

まず、育児休業給付金の初回振込みが約3ヶ月後ということから、貯金残高は確保しました。

次に、家計については妻が付けている家計簿を見て、収入減少が致命的にならないことを把握しました。

最後に、自分が”育休を取りたい”という意思をはっきり持ちました。

僕の育休取得は誰からから言われたものではなく、僕自身で決めたことです。

「1人目の時にできなかった、妻のサポートと子供と向き合う経験をしたい」という意識があったので、金銭面が少し厳しくなっても取得するつもりでした。

上記を妻と話した上で、収入面への若干の影響はありますが、育休取得をする方針にしました。

職場への対応

職場に対しては早目の報告を心がけました。

会社側としても、交代人員の確保や計画の修正が必要です。会社側の時間的猶予を確保するためにも、早目の報告をした方がよいです。

職場への対応
  • 上司への育休取得希望の報告
  • 人事部門への早目の育休取得相談
  • 仕事仲間への早目の共有

まずは上司への妻の妊娠の報告と育休取得希望の報告です。

僕はこの段階で、今後の業務と人員のバランスに調整が必要という内容も軽く伝えました。

恵まれたことに、上司も理解があり「育児は人それぞれだから、適正な期間を奥さんと話して決めて」と仰っていただきました。

Point

社内の人員調整にも関わります。

万が一良くない反応だった場合、育休以外の手段を検討する必要があるかもしれません。

それを考える時間的余裕を確保するためにも、早目に上司の耳に入れるのが良いです。

次に、人事部門へ育休の取得方法を確認しました。

詳細手続きの確認と、社内の育休の取得率や育休に前向きかの様子を伺うためです。

結果的に、自社の取得率は全国並であり、取得に対する大きな影響はないと分かりました。ただ、取得に積極的というよりは事務的な処理をしている面も伺えたので、取得できるかは自分次第だなと感じました。

Point

人事部門(会社によって担当は違うかもしれません)の反応、対応に慣れているかで“自社にとって育休は普通か”を感じ取ることができます。

積極的なのか、事務的に処理をしているだけなのか、親身に相談に乗ってくれるか、をチェックしましょう。

最後に、仕事仲間への共有です。

特に、引き継ぎが発生する同僚から、不安要素を聞き出しました。これも早目に聞くことで準備期間を確保しました。

Point

最も影響を受けるのが同僚です。人員補充がされる/されない にもよりますが、不安要素や考えられる影響について早い段階で共有しましょう。

早目に共有し、準備を進めれば同僚は見方になります。

逆に、ギリギリになって”ただ任せる”ことになると同僚が敵になってしまうので注意です。

ちなみに僕は、昇給したいという意識は基本的に持っていません

偶然にも育休取得の課題をクリアしていました。

結果的には、僕の職場では幸運なことに大きな障害はありませんでした。

ただ、これは職場環境に大きく左右されます。検討している方は早目に伝えましょう。仮に障害があっても対応できる時間が産まれます。

育休に入る際の職場、社外への挨拶メールいけぱぱさんのブログに掲載があります。

職場で良い関係性を保つためにも、挨拶は大切です。とても参考になるのでぜひご覧ください。

家庭(パパ自信)への対応

家事については、妻に合わせるのでなく自分のやり方を正とするつもりで習慣化させました。

僕がやれば妻はやらなくて済みますし、自分のやり方なのでストレスがありません。

習慣化をするには時間、頻度を決めましょう。便利な家電は使った方が良いです。

家事で習慣化したこと
  • 食後は食洗機を動かす
  • 朝家族が起きる前にロボット掃除機で床掃除をする
  • 窓枠のホコリや換気扇フィルターは毎月最初の週末にスケジュール
  • トイレ、階段掃除も隔週のスケジュール
Point

特にキッチン周りは奥さんと認識合わせをしましょう。きれいかどうかよりも、お互いの基準が一致しているかが重要です。

・どこまで拭く?

・掃除後はどのような状態にする?

・週1回など低頻度の作業はある?

【補足】法律改正でチャンス到来?!

2022年から法律が改正されます。育休を取得しやすい環境になるので、これから取得する方はチャンスです!

ざっくり、こんな感じに変わります

・4月から…妻の妊娠報告をしたら、会社側は「育休はいつ取りたい?」と意思確認をしないといけない

・10月から…男性「産休」として、子供の誕生後8週間以内で2回分割の休みが取れる(休み▶仕事▶休み)。育休と別枠

特に、男性「産休」は男性「育休」と別であることがポイントです。

Point

・男性「産休」で ”休み▶仕事▶休み“ ができる

・男性「育休」で ”休み▶仕事▶休み“ ができる

・組み合わせることで、 休み▶仕事▶休み▶仕事▶休み▶仕事▶休み ができる

・育児と仕事のバランスが取りやすくなる

会社は男性育休を意識してくれますし、分割取得により仕事とのバランスが取りやすくなります。

【まとめ】パパがどうしたいのか考えよう

ざっくりした仕組みと僕の経験をお伝えしましたが、最終的には自分が妻や子供に対してどうしたいかにかかっています。

妻、子ども、お金、仕事

自分の人生においてどこに価値を置くか次第です

育休取得は目的でなく手段です。妻のサポートや子供に向き合う選択肢は育休だけではありません。

例えば、家事代行サービスなどで自分以外の人が家庭を助けるという選択肢もあります。

まずは、出産後のママさんは大変なんだ、ということを理解した上で、家族で話してみてください。

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