こんにちは、たくぞう(@taku_kosodateda)です。
このブログでは、「お金と家庭にゆとりを」をテーマに、経験談とお役立ち情報を発信しています。
先日男性育休についてのアンケートを取りました。
投票数212票と、多くの方にご協力いただけました。投票、拡散にご協力いただき、ありがとうございます。
結果と考察についてお伝えさせていただきます。
なぜアンケートを実施したか
このアンケートを実施した理由は、育休希望×収入という、複数要素を含めた情報を見かけなかったからです。単独のアンケートはあっても、現実はその要素のかけ合わせです。
きっかけは、僕自分の育休取得時の悩みです。
・今の仕事状況からどのくらい休めるだろう。難しそう…1ヶ月かな?
・今の収入からどのくらい減るのだろう。収支がマイナスにならないか不安…
考える基準が”自分”なので、“今”の仕事状況に対して取得可能な期間を考え、また、“今”の収入を正として、減ることを恐れていました。
しかし、妻の希望を知っていたらどうでしょう。
・育児休業を3ヶ月取ってほしい
・収入が減ってでも、育休取得のほうが嬉しい
もしこれを知っていたら、収入減少への悩みは減り、「3ヶ月取るには今の仕事をどうすればよいか?」に注力することができます。
もちろん、家庭によっては”1ヶ月”かもしれないですし、”収入が減るなら育休は不要”と答えるかもしれません。
答えはどうあれ、起点を妻に置くことで、自分の悩みの種は減り、妻の満足度は上がる。プラスに働くはずです。
しかし、「男性育休は取ってほしい」というアンケート結果はあっても、「収入が減ってでも取ってほしい」というアンケートは見つかりませんでした。
そこで、「女性側の希望を知ることが、男性側の行動に繋がる」と考え、アンケートに至りました。
アンケート結果
では、アンケート結果の発表です。皆さんも予想してみてください。
予想通りでしたか?
・約86%の女性は、収入が減少しても男性育休を希望している
・希望期間は1〜6ヶ月が最多。次に多いのが6ヶ月以上。
このような結果になりました。
アンケート結果からの考察
まだまだ未熟パパですが、たくぞうなりに考察します。
収入が減少しても男性育休を希望
男性育休を希望する女性の割合は約86%となりました。
ここで重要なのは、収入が減ってでも取ってほしい人が86%ということです。
これは、男性側のアンケートで見かける「育休取得できない理由は収入減」という意見と反するものであり、男性側の価値観を見直す必用がありそうです。
育休を取得できない理由「収入の減少」
育休を取得できない理由として必ず出てくるのが「収入の減少」です。
この手のアンケートは複数回答可なので、収入減はあくまで一つの要因です。
ただ、約30%の方は収入が減るのは困ると答えています。
女性「収入が減ってもよいから育休を取って」
男性「収入が減ったら困るから育休が取れない」
異なるアンケートの結果の比較ではありますが、数字上は噛み合ってない感じがあります。
この30%の中には、収入が原因で取得「できなかった」人と「しなかった」人が含まれています。取得「しなかった」人は、女性側の希望を知っていたら取得できたかもしれません。
取得期間はある程度長期間を希望
「取得希望」のみで取得期間の構成比を計算すると、希望の取得期間は1〜6ヶ月が最多で47.5%、次が6ヶ月以上で32.8%です。1ヶ月以内は19.7%に留まりました。
実際は、取得半年以降は給付金が減額されるので、6ヶ月以上の構成比は減少するかもしれません。しかし、その場合は1〜6ヶ月の希望者が増えるので、大多数は数ヶ月〜半年程度を希望しているという結果は変わりません。
育休期間が長くなると、もちろん家計への影響が増えます。給付金+社会保険無しで収入が80%としても、毎月収入が20%減ると5ヶ月で給料1ヶ月分がなくなります。
男性目線だと結構なインパクトですが、女性目線では「育児を前にしたとき、お金の価値は男性が思っているほど高くない」と言えます。
男性の育休取得期間「1ヶ月未満が70%」
男性育休の取得率は少しずつ上がっていますが、期間は非常に短いです。約70%が1ヶ月未満の取得となっています。
この数字と、今回のアンケート結果を並べると。
女性側のニーズと現実の乖離がすごいですね。
・月末のみ取得して社会保険免除
・会社の取得率を上げる為
もしかしたら、取得することが目的になっているのかもしれません。
仕事しているパパさん、ニーズとの乖離はビジネスチャンスですよね。ここに女性のニーズとの乖離がありますよ。ぜひチャンスを掴んでください。
男性育休への希望、把握できていますか?
このとおり、男性育休に対して女性の希望と現実には乖離があります。
男性側が気にしている収入減少は、女性側からすると大きな問題ではないことが分かります。
男性育休の実態だけを見ると「1ヶ月取れば世間一般的に十分」と感じますが、女性側の希望期間を満たしていないことがわかります。
このような乖離を知っているだけで、育休取得に対する考え方、行動は変わるはずです。
これを見ている方で、
・妻が育休をどのくらい希望しているか知らない
・夫に男性育休に対する希望を伝えていない
という方は、一度ご夫婦で認識合わせをするのをオススメします。
アンケートの結果はあくまで傾向なので、自分の家庭が当てはまるかは別問題です。この答えは、夫婦で話してみないとわかりません。
まずは、「自分の奥さんがどうしたいのか」の希望をしっかり聞いてみましょう。
結局最大の関門は職場環境
収入は心配ないと分かった。妻の希望も半年と分かった。不安が減り、ニーズが分かりました。でも、希望通りに取得ができないかもしれません。
最大の関門は職場環境だからです。
・自分が抜けた部分の人員補充はあるか
・補充がなければ同僚に負担を掛ける
・周囲の理解はあるのか
多くの問題があります。まだまだ男性育休は少数派です。
いくら会社側が理屈や法律を理解していても、「あなた」が取得することへの理解度は低いかもしれません。
僕達ができることは、「環境のせいで取得できない」ではなく、「取得するためにどうするか」を考え行動することです。
個人が権利を主張しても、会社の意識は急には変わりません。そこで有効なのが、時間を味方に付けることです。
・社内の男性育休取得状況を知り、取得の難易度を事前に理解しておく
・早目に取得希望を伝え、準備期間を設ける(会社側も自分も)
奥さんが妊娠していなくても、調べたり意思を伝えることはできます。
早目に行動すれば、会社側の準備、自分の準備、同僚の理解を得る時間ができ、希望通りの取得になる可能性は上がるはずです。
男性育休取得への参考情報
アンケートの結果はあくまで傾向です。家庭の環境も職場の環境もそれぞれ。
だからこそ、色々な方の経験に触れることをオススメします。育休取得までの道のりは人それぞれです。経験・葛藤・行動を知っておくことで、自分に活かせるものが出てくるはずです。
色々な方が育休の経験を綴っているので、ぜひ参考にしてみてください。
最後に
改めて、多くの方にアンケートにご協力いただき、ありがとうございました。
僕自身も非常に勉強になりましたし、妻のニーズに答えられているか、反省もしました。
まだまだ男性育休は少数派ですので、これから取得される方にとって一つの参考情報になれば幸いです。
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