【”8割”の女性が”収入が減少してでも”男性育休を希望】男性育休に関するアンケート結果

理解

こんにちは、たくぞう(@taku_kosodateda)です。

このブログでは、「お金と家庭にゆとりを」をテーマに、経験談とお役立ち情報を発信しています。

先日男性育休についてのアンケートを取りました。

選択肢
  • 〜1ヶ月
  • 1〜6ヶ月
  • 6ヶ月以上
  • 収入が減るなら希望しない

投票数212票と、多くの方にご協力いただけました。投票、拡散にご協力いただき、ありがとうございます。

結果と考察についてお伝えさせていただきます。

なぜアンケートを実施したか

このアンケートを実施した理由は、育休希望×収入という、複数要素を含めた情報を見かけなかったからです。単独のアンケートはあっても、現実はその要素のかけ合わせです。

きっかけは、僕自分の育休取得時の悩みです。

・今の仕事状況からどのくらい休めるだろう。難しそう…1ヶ月かな?

・今の収入からどのくらい減るのだろう。収支がマイナスにならないか不安…

考える基準が”自分”なので、“今”の仕事状況に対して取得可能な期間を考え、また、“今”の収入を正として、減ることを恐れていました。

しかし、妻の希望を知っていたらどうでしょう。

・育児休業を3ヶ月取ってほしい

・収入が減ってでも、育休取得のほうが嬉しい

もしこれを知っていたら、収入減少への悩みは減り、「3ヶ月取るには今の仕事をどうすればよいか?」に注力することができます。

もちろん、家庭によっては”1ヶ月”かもしれないですし、”収入が減るなら育休は不要”と答えるかもしれません。

答えはどうあれ、起点を妻に置くことで、自分の悩みの種は減り、妻の満足度は上がる。プラスに働くはずです。

しかし、「男性育休は取ってほしい」というアンケート結果はあっても、収入が減ってでも取ってほしい」というアンケートは見つかりませんでした。

そこで、「女性側の希望を知ることが、男性側の行動に繋がる」と考え、アンケートに至りました。

アンケート結果

では、アンケート結果の発表です。皆さんも予想してみてください。

コメント
  • 産後1ヶ月は体調不良になりやすい
  • 保育園に入るまでを希望
  • 収入0でも取得してほしい(産後うつ経験者)

予想通りでしたか?

・約86%の女性は、収入が減少しても男性育休を希望している

・希望期間は1〜6ヶ月が最多。次に多いのが6ヶ月以上。

このような結果になりました。

アンケート結果からの考察

まだまだ未熟パパですが、たくぞうなりに考察します。

収入が減少しても男性育休を希望

男性育休を希望する女性の割合は約86%となりました。

ここで重要なのは、収入が減ってでも取ってほしい人が86%ということです。

これは、男性側のアンケートで見かける「育休取得できない理由は収入減」という意見と反するものであり、男性側の価値観を見直す必用がありそうです。

育休を取得できない理由「収入の減少」

育休を取得できない理由として必ず出てくるのが「収入の減少」です。

※21年6月4日 内閣府発表より アンケート対象:既婚 20〜30代 男性

この手のアンケートは複数回答可なので、収入減はあくまで一つの要因です。

ただ、約30%の方は収入が減るのは困ると答えています。

女性「収入が減ってもよいから育休を取って」

男性「収入が減ったら困るから育休が取れない」

異なるアンケートの結果の比較ではありますが、数字上は噛み合ってない感じがあります。

この30%の中には、収入が原因で取得「できなかった」人と「しなかった」人が含まれています。取得「しなかった」人は、女性側の希望を知っていたら取得できたかもしれません

取得期間はある程度長期間を希望

「取得希望」のみで取得期間の構成比を計算すると、希望の取得期間は1〜6ヶ月が最多で47.5%、次が6ヶ月以上で32.8%です。1ヶ月以内は19.7%に留まりました。

実際は、取得半年以降は給付金が減額されるので、6ヶ月以上の構成比は減少するかもしれません。しかし、その場合は1〜6ヶ月の希望者が増えるので、大多数は数ヶ月〜半年程度を希望しているという結果は変わりません。

育休期間が長くなると、もちろん家計への影響が増えます。給付金+社会保険無しで収入が80%としても、毎月収入が20%減ると5ヶ月で給料1ヶ月分がなくなります

男性目線だと結構なインパクトですが、女性目線では「育児を前にしたとき、お金の価値は男性が思っているほど高くない」と言えます。

男性の育休取得期間「1ヶ月未満が70%」

男性育休の取得率は少しずつ上がっていますが、期間は非常に短いです。約70%が1ヶ月未満の取得となっています。

※厚生労働省 平成30年度「雇用均等基本調査」 より

この数字と、今回のアンケート結果を並べると。

女性側のニーズと現実の乖離がすごいですね。

・月末のみ取得して社会保険免除

・会社の取得率を上げる為

もしかしたら、取得することが目的になっているのかもしれません。

仕事しているパパさん、ニーズとの乖離はビジネスチャンスですよね。ここに女性のニーズとの乖離がありますよ。ぜひチャンスを掴んでください。

男性育休への希望、把握できていますか?

このとおり、男性育休に対して女性の希望と現実には乖離があります

男性側が気にしている収入減少は、女性側からすると大きな問題ではないことが分かります。

男性育休の実態だけを見ると「1ヶ月取れば世間一般的に十分」と感じますが、女性側の希望期間を満たしていないことがわかります。

このような乖離を知っているだけで、育休取得に対する考え方、行動は変わるはずです。

これを見ている方で、

・妻が育休をどのくらい希望しているか知らない

・夫に男性育休に対する希望を伝えていない

という方は、一度ご夫婦で認識合わせをするのをオススメします。

アンケートの結果はあくまで傾向なので、自分の家庭が当てはまるかは別問題ですこの答えは、夫婦で話してみないとわかりません

まずは、「自分の奥さんがどうしたいのか」の希望をしっかり聞いてみましょう。

結局最大の関門は職場環境

収入は心配ないと分かった。妻の希望も半年と分かった。不安が減り、ニーズが分かりました。でも、希望通りに取得ができないかもしれません。

最大の関門は職場環境だからです。

・自分が抜けた部分の人員補充はあるか

・補充がなければ同僚に負担を掛ける

・周囲の理解はあるのか

多くの問題があります。まだまだ男性育休は少数派です。

いくら会社側が理屈や法律を理解していても、「あなた」が取得することへの理解度は低いかもしれません。

僕達ができることは、「環境のせいで取得できない」ではなく「取得するためにどうするか」を考え行動することです。

個人が権利を主張しても、会社の意識は急には変わりません。そこで有効なのが、時間を味方に付けることです。

・社内の男性育休取得状況を知り、取得の難易度を事前に理解しておく

・早目に取得希望を伝え、準備期間を設ける(会社側も自分も)

奥さんが妊娠していなくても、調べたり意思を伝えることはできます。

早目に行動すれば、会社側の準備、自分の準備同僚の理解を得る時間ができ、希望通りの取得になる可能性は上がるはずです。

男性育休取得への参考情報

アンケートの結果はあくまで傾向です。家庭の環境も職場の環境もそれぞれ

だからこそ、色々な方の経験に触れることをオススメします。育休取得までの道のりは人それぞれです。経験・葛藤・行動を知っておくことで、自分に活かせるものが出てくるはずです

色々な方が育休の経験を綴っているので、ぜひ参考にしてみてください。

黄昏ほーむさん
【黄昏ほーむblog】
いけぱぱさん
【いけぱぱ】
育児休業1年取得系男子さん
【男性育休不安解消クラス】
  • 男性育休の3大不安とは? 育児休業のアンケートをもとに、問題点とそれぞれの解決策を考察しています。お役立ち情報が授業形式で第1限〜第8限(12/8時点)と掲載されていて、面白いですよ。

  ※育児休業1年取得系男子さんは、通称”イクダンさん”のようです(豆知識)

シカゴリラさん
【パパ育コミュ】

シカゴリラさんは本も出版してます。Kindle Unlimitedなら無料で読めます

最後に

改めて、多くの方にアンケートにご協力いただき、ありがとうございました。

僕自身も非常に勉強になりましたし、妻のニーズに答えられているか、反省もしました。

まだまだ男性育休は少数派ですので、これから取得される方にとって一つの参考情報になれば幸いです。

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